ニュージーランドでの毎日のお買い物
私たちは毎日のお買い物は滞在先から1分の場所にあるCountdownというスーパーマーケットに行っています。
ニュージーランドのスーパーには子ども・そして親への思いやりから生まれたサービスが色々あり、行くたびに優しい気持ちになります。(ただ、物価は高いので、残念ながらお財布には優しくないです。)
今回は、そんなニュージーランドでのお買い物事情をご紹介します。
Free Fruit for Kids
Countdownというスーパーの店舗内では、バナナを食べながら(なぜか裸足であることも多い)歩いている子供たちをよく見かけます。
最初、私はそういう子供たちを見て、
いやいや、ニュージーランドといえど、さすがにワイルドすぎないか・・・。日本だと「迷惑ユーチューバー」とか言われるよ?!
とヒヤヒヤして見ていましたが、これ、スーパー公認の「スーパーの中で食べてもらうための、子どもに無料で提供しているフルーツ」でした。(ちなみに、裸足は単なる裸足です。ニュージーランドの子供はどこにいても裸足の子が結構います。)
Countdownの公式ホームページによれば、下記のとおり。
「2015年以来、私たちは店舗で子どもたちにフルーツを無料で提供し、親と一緒に買い物をしている間に無料で健康的なおやつを食べてもらっています。毎週約5万個のフルーツをプレゼントしており、このプログラムが始まって以来、約1,000万個のフルーツを配ったことになります!」
https://www.countdown.co.nz/info/community-and-environment/food-for-good
な・なんと素敵なプログラム・・・!しかも、フルーツはどれも新鮮なんです!
我が家の子供たちもこの「Fee Fruit for Kids」が大好きで、毎日「今日は何のフルーツだろう!」と楽しみにしています。家ではリンゴや洋ナシは(買っても)食べないのに、なぜかCountdownの店舗内だとすごい勢いで食べます。
親としても子供たちが静かにむしゃむしゃと健康的なフルーツを食べている間、必要なものをカートに入れられるのですごく助かります!
「子どもの気分」に振り回されない「カート」
日本にて、我が家でスーパー入店前・直後に私の足を止める(そして私を白目にする)原因として下記の①・②があります。
- 子どもがカートを押したがる(大きなカートなので上手く押せずに人にぶつかりそうになる)
- 一人をカートに乗せると、もう一人も乗りたいと言い出す
説得したとしても、子どもとしては、「仕方なく買い物につきあっている」というつまらなさそうな表情になります。
Countdownでは
2人ともカートに乗りたいときは(体重制限はありますが)2人乗れるカートがあります(しかも数もかなり多く常備されています。)
このおかげで、2人ともケンカにならずに、無料のフルーツを食べながら、「カートドライブ」を楽しんでいらっしゃいます。
ちなみに、お座りがまだ上手にできないより小さな子たちのためにも、小さな子×2のカートや、小さな子×1とお座りができる子×1のカートなどもあります。
「ニュージーランドの出生率は2人以上なのか?」「だから、子供2人のカートを準備しているの?」と思い、調べてみましたが、2020年の出生率は女性一人あたり1.61(日本は1.34)らしく、「2人以上が普通」というわけでもなさそうです。
身体に優しい・健康志向な商品が充実
Countdownだけでなく、カフェ等でもですが、「オーガニック」だったり、「グルテンフリー」な食品が充実しています。
街中で肥満体系の人もほとんど見ないですし(だからといって、日本人のように「華奢」な人もあまり見ない)食事も含め、健康的な生活をしている人が多いように思います。
さすがニュージーランド、はちみつも充実しており、色々なブランドのマヌカハニーも売っていました。
優しくないのが物価・・・
ちなみに、スーパーの「優しさ」ではどうにもならないのが物価の高さです。
例えば、卵1パック(12個入り)で12ドル(8月半ばのレートで1040円ほど・・・)です・・・。卵は見なかったことにしよう・・・。
野菜や果物、お肉も高いです・・・。ニュージーランドの人によれば、ウクライナの戦争による影響が大きく(輸入している食材が多いため)食べ物の値段が高騰しているのだとか。
我が家では、袋入りの大きなジャガイモ・玉ねぎ・ニンジン・鶏肉・ブロッコリー等を買って、カレーを作ったり、トマトスープを作ったり、手を変え品を変え(というか味だけ変え)たものをたくさん作っています。
ちなみに、日本と比べてとても安いのがパイナップル(210円ぐらい)。ただ、そんなに我が家では食べません・・・。
お店の人たちも優しい
子連れで買い物していると店員さんだけでなく、他のお客さんたちもよく話しかけてきてくれ、いつも笑顔でお店を出ます。
ちなみに、うちの夫は夜中に一人でCountdownに行ったとき、若いお兄ちゃんに”How was your day?”と話しかけられたようですが、もともと英語が得意ではない上に、ニュージーランドなまり(Dayが「ダイ」と聞こえる)に混乱したらしく
How … you…ダイ? DIE? 「どうやって死ぬか?」ってこと?もしかしてケンカ売られてる?
と勝手に勘違いして、怖い顔でそろーりそろーりその人を見ながらその場を去ろうとしたらしいです。
夫の様子を不思議に思ったのか、その人から”It is just like ‘How are you today?'”と説明を受けたらしいですが(それでも小走りでその場を去る)家に帰ってきてからようやく意味がわかったようです。
そんな、勝手な妄想で怖い思いをしている人もいますが、ニュージーランドのスーパーは、優しさであふれたとても素敵な場所です。
これらの取り組みは「親の要望から生まれた」というよりは、「親の負担を少しでも軽くしよう」「子供にも親にも楽しんで買い物をしてもらおう」という優しさから生まれたものなんだな、と感じます。